「また今日も、何もできなかった。」
そう思ってため息をついた夜が、
私にもたくさんあります。
何かを始めようと決めたのに、
思うように動けない。
やる気が出ない自分を責めて、
心の中で何度も、「どうして」と繰り返す。
でもあるとき気づいたんです。
前に進むというのは”常に行動していること”
ではなくて、
**「立ち止まっても、自分をあきらめないこと」**なんだと。
一歩進むことの本当の意味
私たちは、つい”成果”や”スピード”で進み具合を測ってしまいます。
けれど本当の前進って、もっと静かで、見えにくいものなんですよね。
例えば、
- 落ち込んだ自分を責める代わりに「今は仕方ない」とつぶやけた日。
- 誰かの言葉に傷ついたけど、ちゃんと泣いて気持ちを整理できた日。
- やる気が出ない中でも、コップ一杯の水を飲めた日。
そんな小さな出来事も、確かに
“前に進んでる”瞬間です。
成長や変化は、目に見えないところで静かに進んでいくもの。
焦らずに、その一歩を大切にしていきたいですね。
「昨日の自分」を基準にしてみる
SNSや周りの人と比べるほど、
自分の歩幅が小さく感じてしまうことがあります。
けれど、比べるべきは”他人”ではなく
“昨日の自分”。
昨日より少し早く起きれた。
昨日より少しだけ、優しい言葉を選べた。
昨日より、ほんの少し前向きに考えられた。
たったそれだけでも、
あなたはちゃんと成長しているんです。
比べる対象を変えるだけで、心の中に温かい光がさしてきます。
完璧を求めるより、
「昨日より少し前へ」で十分。
それが、無理なく続けていける小さな前進です。
止まることにも意味がある
動けない日、泣いてばかりの日、やる気が出ない日。
そんなとき、自分を責める気持ちが湧いてきますよね。
でも、”止まる”ことも大切な全身の一部なんです。
植物だって、冬の間は静かに根を張っています。
地上では何も起きていないように見えても、
土の下では次の季節に向けて、ちゃんと力を蓄えている。
人の心もそれと同じ。
動けない時期は、
何かを失っているのではなく、
次に進むためのエネルギーを貯めている時間なんです。
「止まってしまった」と思うときほど、
あなたは深く成長している最中なのかもしれません。
小さな一歩を積み重ねる習慣
私は、夜に「今日できた小さなこと」を一つだけ書くようにしています。
- 食器を洗った
- 家族に “ありがとう”を言えた
- 外の空気を吸った
書いてみると、「今日は何もできなかった」と思っていた日にも、
意外と”できたこと”があるんです。
たったひとつ「できた」を積み重ねると、
心の中に「私、少しずつやれてるな」という自信が戻ってきます。
小さな一歩は、見逃されがちだけど、
積み重ねた先にしか”自分らしい前進”はありません。
“信じる力”が未来をつくる
どんなに小さな一歩でも、
「それでいい」と自分を信じられるかどうかで、未来は変わります。
信じるとは、根拠のある自信ではなくて、
“今の自分を見捨てない姿勢”のこと。
今日のあなたが少しだけ笑えたなら、
それは確かに前に進んでいる証拠です。
昨日より少しだけ優しくなれたなら、
もうそれで十分なんです。
焦らず、くらべず、立ち止まりながらでもいい。
昨日より少し前へーー
その歩みが、あなたの明日を作っていきます。
まとめ
小さな一歩は、他の誰かには見えないかもしれない。
でも、自分の中では確かな変化です。
「できなかった日」も、「立ち止まった時間」も、
全ては前に進むための大切なプロセス。
全身とは、昨日より少しでも自分を大切にできたこと。
その積み重ねが、やがて大きな光になるのです。



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